・成人期前期の発達課題 - 対人関係のカウンセリング、ゼフィルスの森
こころとキャリアの相談室、産業カウンセラー、MBTIユーザー、メンタルケアスペシャリスト、東京、中央区 Psychological and career counseling, MBTI assessment, Tokyo, Japan
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成人期前期
青年期後期はひとりの社会人として実社会に船出していく過程でしたが、成人期前期は社会人としてさらに発達し、人生の坂を上っていく過程です。
一般的には25歳から45歳ぐらいまでの期間をさします。
ひとはこの時期、青年期の終わりをはっきり自覚し、仕事や恋愛・結婚などの出来事を通じておとなへの仲間入りを果たし、自分自身の充実した職業生活や家庭生活を運営していこうと努力します。
坂を上る時期
25歳から30歳代は成人としての社会的地位を固めつつ、自身の人生の目標や夢の実現にむかって近づいていく上り坂の時期です。
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いろいろしんどいことはあるでしょうが、上り坂を無我夢中で登っているという感じです。
しかし、40歳代にはいるといよいよ人生の頂点に近づきます。
成人期前期の後半のこの時期は、その後の下り坂を予感する時期でもあります。たとえば、職業人としての限界が見えてきたり、子供が徐々に親離れしてきたりして、空虚感におそわれる時期でもあります。
(この時期に受検をお勧めできる心理テストがMBTI性格タイプ検査およびTEGⅡエゴグラムです。)
成人期前期の発達課題
では、成人期前期の発達課題はなんでしょうか。
わたしのカウンセリング経験では以下の二つがたいせつだと思います。
(1)自己アイデンティティーをさらに完成させていくこと
(2) ひととの親しい関係を築き上げること(親密性づくり)
1980年代以降、ひとの価値観が多様化し、個性や「自分らしさ」をよりたいせつにするライフスタイルが浸透してきました。そうした中で、青年期後期に獲得した自己アイデンティティーや価値観はさらに明確化され完成されていきます。
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しかし、すべてのひとが自己アイデンティティーの確立に向けて進むわけではありません。ひとによっては、自己アイデンティティーや価値観を再構築して、まったく異なる方向に転身することもあるといわれています。
対人関係もおおきく変化します。
結婚して子供が生まれ、家庭生活がたいせつになってくると同時に、職業面でも責任が重くなり、上司や部下の関係が複雑になってきます。
結婚生活と職業生活とのバランスや調和、あるいは親として子供にどう接したらいいか(親意識の発芽)など問題に対応していかなければなりません。
配偶者や子供などの身近で重要な他者との親密な関係(親和性)を築き上げる力がたいせつになってきます。
(ゼフィルスの対人関係の心理カウンセリングはこの親和性づくりをご支援するものです。)
女性のアイデンティティー
女性の場合、青年期後期の発達課題「自己アイデンティティの獲得」と成人期前期の発達課題「親密性づくり」が、青年期後期から成人期前期にかけて同時に進行していくといわれています。
就職、自立、結婚、出産などのイベントが集中して起こりますので、女性にとってはたいへん負担の重い時期といえるでしょう。
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ご主人とのあいだで相互に理解し協力しあえるような親密な人間関係を築くことができるかどうかが課題の一つとなります。
下り坂の予感
人生のピークを迎えるということは同時に、その後の下り坂を予感する時期でもあります。
たとえば、仕事面の停滞や出世競争からの脱落、家族にかかわる危機、体力的な衰えの自覚、などの成人期中期の下り坂への移行に備えたこころの準備が始まります。
脅かすわけではありませんが、次に迎える成人期中期は上り坂が下りに転ずる時期で、とりわけ男性にとっては、思いのほか危険をはらんだ時期です。
成人期前期の発達課題をどの程度達成できたかで、中期にやってくる(かもしれない)危機にうまく対応できるかどうかが相当程度左右されることになります。
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カウンセラー
干場 進(ほしば)
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